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マラウィ共和国向け「浚渫船団の建造」を完了

 双葉インターナショナル(株)は2013年11月受注のODA事業、マラウィ共和国向けの浚渫船団の建造を2015年1月に完了しました。

 同船団は組み立て式浚渫船(1艘)、押船(1艘)土運搬船(2艘)から構成されており、アフリカ南東部の内陸国・マラウィ国の電力公社(ESCOM)に供与され、同国第二の都市ブランタイヤ市郊外のヌクラ水力発電所で稼働予定となっています。

 同国では電力のおよそ94%が水力発電で賄われている一方、ダム湖底に堆積した土砂を効率的に浚渫することが電力不足解消の為にも喫緊の課題となっています。 浚渫船は課題となっている港湾・河川・運河などの底面に堆積する土砂を取り去るための作業用船舶であり、同船団の押船・土運搬船との併用を用いて課題の解消を目的として建造されております。

 同船団は分解しマラウィ国まで輸送された後、本邦造船所派遣の技師の監督の下、ダムサイトにて再組立て、エンドユーザーへの運転訓練実施後に引き渡される予定です。

 


 受注内容

-客先 The Electricity Supply Corporation of Malawi Limited(ESCOM) (マラウィ電力公社)
-主契約者 クラウンエイジェンツ・ジャパン株式会社
(Crown Agents Japan Limited)
-供与機材 浚渫船 (Backhoe Dredger) 1艘
押船 (Pusher Boat) 1艘
土運搬船 (Hopper Barge) 2艘

 

    

 写真(左上)は曳航中の非自航式浚渫船、写真(右上)が同船舶の水平格納中のスパッド。
浚渫船は3本のスパッド(赤色)を河川底に突き立てで船体を固定し、浚渫作業を行う。
スパッドにより作業区域を小さくすることで、同行する船舶との衝突や他船の航行の妨げを抑制し安定かつ安全な作業環境を実現。

 浚渫船は写真(右下)の押船により曳航され、浚渫船により掻き出した土砂は写真(左下)の土運搬船にて運搬される。

   

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